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泌尿器の疾患について

 

尿漏れの経済学

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咳やクシャミをした時、椅子から立ち上がったりした時などに、不意に「オシッコが漏れた〜」という経験をお持ちの女性は、結構いらっしゃると思います。
このような尿漏れを「腹圧性尿失禁」と呼びます。腹圧性尿失禁がおこる原因は、お腹の一番底にある筋肉である骨盤底筋が弱くなったためといわれています。
骨盤底筋が弱くなる原因は、いくつか考えられます

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1、3、4は、女性にとって避けて通れません。
最近では、様々な種類の尿漏れ用パッドが市販され、尿漏れに悩む女性にとっては、“朗報!”と言っていいかもしれません。でも、本当に朗報でしょうか??

尿漏れパッドを1パックずつ購入時は、値段はさほど気にならないかもしれませんが、何十年もパッドを購入し続けるとすると、一体いくらかかると思いますか?
あるドラッグストアで実際に売られている尿漏れパッドの値段を調べてみました(調査日:2013年11月)。

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これらのパッドを、たとえば60歳から使い続けて、25年使い続けると仮定して、計算してみましょう。
小サイズのパッドを一日に2枚使用すると、1パックは16日で使い切るので、1か月間に2パック使うことになりますね。従って尿漏れパッドのために出ていく1か月のお金は、

398円×2個=796円
これを1年間に直すと
796円×12か月=9,552円
さらに25年使い続けると
9,552円×25年=238,800円となります。結構な金額になります。

ちなみに、中サイズと大サイズを25年間使い続けると仮定して試算したのが、下の表になります。
パッドサイズ 25年間の総額
小サイズ 約23万円
中サイズ 約42万円
大サイズ 約68万円
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生理用のナプキンも30年以上使い続けますが、毎日使わなくてもいいですね。しかし尿漏れパッドは、毎日使わないといけないので、頻繁に買うことになります。外来に来られたことがある患者さんから、「近くのお店だと、尿漏れパッドを買うところを、知り合いにみられるかもしれないから、わざわざ遠くのお店まで買いに行きます。」と、伺ったこともあります。

『腹圧性尿失禁は、治療できます!』

腹圧性尿失禁だけの方は、尿失禁防止術(当院ではTOT手術を受けられます)で、9割程度の方は、症状が改善されます。

TOT手術(Transobturator tape手術)とは、次のような手術です。

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  1. 手術は、下半身麻酔で行います
  2. 細いメッシュのテープを尿道と膣壁との間に通します
  3. 時間とともに溶ける糸を使用するので、基本的に抜糸はしません
  4. 入院が必要ですが、トラブルがなければ、3〜4日程度の入院です
  5. 高額医療の適応です
TOT手術は、トラブルの少ない手術ですが、手術であるからには合併症が全くないわけではありません。ですから、すべての人に手術をお勧めすることはできません。次の項目に当てはまる人は、尿漏れパッドの使用をお勧めしています。
小サイズのパッドを使う人で、一日中パッド交換をしなくてもいい人
以前、受診された患者さんは、「パッドがもったいない」と言って、濡れたパッドをつけたままにしておられました。そのため外陰部全体が皮膚炎になってしまい、なかなか治らなかった経験があります。
尿漏れ用のパッドを使う
「尿漏れ用のパッドを買うのが恥ずかしい」「値段が高い」という理由で、生理用のパッドを使う方が結構おられます。生理用は血液を吸収するためのものです。尿という液体を吸収するものではありません。尿漏れ用のパッドを使うようにしましょう。

本ページは、腹圧性尿失禁の経済学的側面を中心にまとめてみました。尿漏れの種類には、切迫性尿失禁や混合型尿失禁もあります。切迫性尿失禁は、過活動膀胱と呼ばれる病気の一つの症状です。現代では、症状を改善する効果の高い飲み薬も、数種類そろっています。試してみる価値は十分あります。また混合型尿失禁は、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の混ざった状態を指します。症状の強い方の尿失禁状態に合わせて、治療を考えます。

女性総合診療科の泌尿器科では、尿失禁以外にも「骨盤臓器脱(股の間に何かがはさまった感じがするなど)」「頻尿」「健診での尿潜血指摘」など、女性泌尿器全般を扱っています。一度受診してみてください。

img02 【骨盤底筋体操教室風景】

骨盤底筋体操教室のご案内
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