麻酔科/ペインクリニック内科
診療内容
当院では非常勤の麻酔科医が麻酔を担当しており、日本麻酔科学会の認定病院となっています。年間手術例数は平成24年度以降飛躍的に増加し、平成26年度は1900件を超えています。乳腺外科と婦人科で全手術例数の70%を占めているのが特徴ですが、消化器外科や泌尿器科の手術も漸増しています。麻酔法別では、平成26年度は全身麻酔(全麻)と硬膜外麻酔を併用した全身麻酔(全麻+硬麻)がそれぞれ700例を超え、硬麻や脊椎麻酔(脊麻)、静脈麻酔(静麻)といった麻酔法を加えた、所謂麻酔科管理症例は1700件に達しています。安全で快適に手術を受けていただくため、また術後が辛くなかったと言っていただけるような麻酔、さらには術前、術後を含めた周術期管理の向上をめざしています。私たちは、“患者さんにとって顔の見える麻酔科医になる”ことが目標です。ペインクリニック内科では様々な痛みでお悩みの方に対し、神経ブロックや薬物、あるいはリハビリの温熱や運動療法などを利用して痛みの治療を行っています。神経ブロックとは、痛みを起こしている神経のまわりに局所麻酔薬を注射して痛みを取る治療法です。痛みがあるとその部位の筋肉が緊張し、血管は収縮して血液の流れが悪くなり、それが痛みをますます強める「痛みの悪循環」を起こします。神経ブロックは、痛みを取り除くとともに血液の循環を改善して痛みの悪循環を断ち切ります。このため、薬の効果がなくなった後も痛みが和らぐようになります。
受診者総数や新患受診者数は年々増加しています。平成26年度の年間受診者総数は1800人、年間新患患者数は160人で、疾患別では腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症による腰痛や下肢痛の患者様の受診が増えています。がんの再発で体の痛みや心の痛みが出てある方、化学療法に伴う副作用でお困りの方に対しては、がん性疼痛看護や緩和ケアの認定看護師と協働で症状を緩和するための治療を行っています。一人ひとりの患者さんとの出会いを大切に、体と心の痛みを診る医療を心がけています。
診療実績
医師のご紹介
非常勤医師

名誉院長
津田 英照 つだ ひであき
- 医学博士
- ECFMG
- 麻酔科標榜医
- 日本麻酔科学会指導医

麻酔科医員
杉山 和英 すぎやま かずひで
- 医学博士
- 日本麻酔科学会麻酔指導医・専門医
- 麻酔科標榜医