地域との連携を深めるために

出前講座

当施設では地域の皆さんの健康づくりや介護についてのご相談に応えるため、職員(医師、看護師、社会福祉士、作業療法士、理学療法士、介護支援相談員、介護福祉士など)が直接地域に出向き、医療・介護に関する情報を分かりやすくご説明いたします。
久留米市は高齢化率が20%を超えました。高齢者の健康を保ち、いかに快適な生活を送るにはどうすれば良いか、もし介護が必要になったときの手続きは、など具体的にお示しします。どうぞお気軽にお申し付けください。講演テーマは次の14題を準備しています。

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  1. 介護保険制度の仕組み
  2. 介護保険サービスを受けるための手続き
  3. 有効な社会資源の活用について
  4. 高齢者の肺の病気
  5. 糖尿病について
  6. 脳卒中って?
  7. 時間とは?
  8. 高齢者がもたらす社会の変化
  9. 認知症ってなんだろう
  10. 認知症のケア
  11. 老いと健康
  12. 嚥下と誤嚥
  13. イキイキ暮らすためのレクリエーション
  14. 家庭でできるリハビリテーション

連絡先

久留米総合病院附属介護老人保健施設
電話:0942-33-1276

認知症ケア

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認知症になると何も分からなくなる、何もできなくなる・・・。そんな誤解によって認知症という病気が正しく理解されておらず、認知症の方々にとって、今の社会は決して暮らしやすい状況ではありません。 また「自分が認知症になったらどうしよう」、「家族に認知症者がいることが恥ずかしい」など、“負”のイメージが認知症を暗い病気にしてしまっているのかもしれません。 確かに認知症になると、症状として記憶障害が現れます。「時間」 「場所」 「人」という見当識の障害が現れ、適切な判断ができなくなってしまいます。また、認知症の方は新しいことを覚えるのが苦手です。 しかし、記憶はしっかりと残っています。料理、裁縫、ゴルフ・・・昔から身についていることには私たちはかないません。

認知症だからといって何も分からないわけではありません。何もできないわけではありません。分かっていること、できることはたくさんあるのです。私たち介護者は、認知症の方々の「できること」に目を向けたケアをしていかなくてはなりません。忘れていくことへの不安、できないことへのいらだち、失敗することへの恐怖など認知症の方々にも感情はあります。そこで「失敗を失敗と気付かせないケア」、「思いやり」、「根気」が必要なのです。認知症は脳の病気です。身体が病気になるように、脳も病気になります。認知症は病気であるということを知ってください。 風邪の症状が熱や咳であるように、認知症の症状が記憶障害や見当識障害なのです。

認知症看護認定看護師として

地域の施設が認知症の方々にとって安心して暮らしていけるような場となるように、私は認知症看護認定看護師としての役割を発揮していきたいと思っています。そのためには、まず皆さんに認知症を理解していただくことが必要です。職員を対象に月に1回、認知症について理解を深めるために勉強会を行っています。また、地域の皆さんへ認知症の方々の症状についてお話させていただくこともあります。 皆さんも認知症についてちょっとした疑問、相談がありましたら当施設へお越しください。皆さんのご協力を得ながら、認知症の方々を地域でケアしていくことができたらと思っています。

屋上菜園

当施設では屋上に菜園を作り、ご利用者と四季折々の野菜を作っています。
収穫した野菜はご利用者の食材に提供しています。
土とのふれあいと収穫の喜びが利用者の方々に笑みを届けます。

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看取り

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当施設はお隣に病院があることもあり、他の施設より病気をお持ちの高齢者の方の利用が多いようです。リハビリに励み、在宅に復帰するのが目標ですが、在宅に帰れない事情の方も多くおられます。私たちはこのような方々がご家族に見守られながら、心静かに、苦痛なく、最期のときを迎えられるよう、お手伝いをしています。