一般外科/消化器外科

診療・各部門

診療内容

消化器の悪性疾患(胃がん・大腸がんなど)をはじめ、胆石症や鼠径ヘルニアなどの良性疾患も手術的に治療するのが消化器外科・一般外科です。手術だけではなく、進行再発消化器がんに対しては抗がん剤治療や分子標的治療薬を用いた治療も担当しています。当科では、主として下記の疾患を治療しています。

  • 消化器の悪性疾患(食道、胃、結腸、直腸がん、肝、胆のう、膵臓がんなど)
  • 一般外科の良性疾患(鼠径・腹壁瘢痕ヘルニア、内外痔核、脱肛など)
  • 腹部の緊急疾患(虫垂炎、胆のう炎、腸閉塞など)

当科の年間手術件数は400件以上と、久留米地区では数多くの症例数を誇っています。それらの治療は習熟した専門医を中心に行われ、全てのスタッフが最新の知識習得および技術向上に努めております。
われわれの外科治療の大きな方針は、以下の“根治性”、“機能温存”、“低侵襲性”の3つです

第一に”根治性“とはがんを身体から完全に取り除くことであり、腫瘍外科医として最も大切にしていることです。それには、がんの進行度に応じた過不足のない治療が必要です。当科では、各学会で規定されたガイドラインに準じ適正な治療法を多職種の合同カンファランスで協議します。その結果を基に、個人の症状に合った治療法(手術、化学療法、放射線療法、その他)を選択しています。

次に、“機能温存”とは手術前の体の状態になるべく近づけた術式(再建方法や吻合)を目指すことです。例えば、従来は肛門温存が不可能(永久人口肛門が必要)と考えられた下部直腸または肛門管がんに対しても、人工肛門を避けた究極の肛門温存手術(括約筋間切除)、噴門側胃切除における逆流防止機能を備えた観音開き法などが挙げられます。当科では、手術後の患者様のQOLに配慮した最新の術式を導入しています。

最後に“低侵襲性”とは身体にやさしい内視鏡外科手術を積極的に取り組み、良好な成績をおさめていることです。この術式は、従来の大きく切開する開腹手術に比べて痛みや身体へ負担が少なく、早期退院・早期社会復帰が可能です。さらに1つの傷からアプローチする単孔式手術や細径鉗子を用いて傷の数を減らして行うReduced Port Surgeryにも取り組んでいます。当科の内視鏡外科手術は、日本内視鏡外科学会技術認定医が中心となり執刀および指導管理することで安全性と良好な手術成績を担保しております。

当院の基本理念である地域に信頼され安全・安心な心の通う外科治療を提供することに努めます。どうぞ、皆さまよろしくお願いし申し上げます。

【手術例数と鏡視下手術率の推移】


医師のご紹介

常勤医師

2020.5_Dr.Kamei副院長・外科部長・救急部長・医療安全管理部長
亀井 英樹 かめい ひでき

<経歴>

  • 平成4年久留米大学医学部卒業
  • 医学博士
  • 久留米大学外科学 准教授

<資格>

  • 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本腹部救急医学会認定医
  • 日本大腸肛門病学会専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器がん治療認定医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本医師会 認定産業医

<所属学会・役職>

  • 日本臨床外科学会 評議員
  • 日本内視鏡外科学会 評議員
  • 日本ヘルニア学会 評議員
  • 九州外科学会 評議員
  • 九州ヘルニア研究会 世話人
  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本大腸肛門病学会
  • 日本腹部救急医学会
  • 日本消化器病学会

<専門>

胃・大腸外科 内視鏡外科手術(胃・大腸、ヘルニア、胆のう、膵脾臓など)

患者様の心に寄り添った信頼される医療をご提供するように努めています。また、地域の先生方や医療スタッフと連携しチーム医療の実践を大切に心がけています。専門は、胃・大腸外科、ヘルニア、胆のう疾患などの内視鏡外科手術です。一人一人の病態に応じた安全で適切な治療法を選択し、多くの患者様のお役に立てますように診療いたします。

img08外科主任部長
白水 和雄 しろうず かずお

  • 日本外科学会指導医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科指導医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本大腸肛門病学会 大腸肛門病指導医
  • 日本消化器病学会 消化器病指導医
  • 日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
  • 日本がん治療認定医機構 暫定教育医
  • 日本消化管学会 胃腸科指導医
  • 日本消化器外科学会元評議員、元理事、名誉会長
  • 日本大腸肛門病学会元評議員、元理事、名誉会員
  • 日本臨床外科学会名誉会員

昭和49年久留米大学卒業後、平成7年久留米大学外科学講座主任教授に就任。平成26年3月に定年退職し、4月より久留米総合病院に外 科主任部長として勤務しています。大学在職中の実績を生かし、市中病院での大腸癌治療に貢献したいと思っています。

・久留米大学名誉教授

【掲載紙】 胃を切った人・胃腸のリハビリ情報誌 9月号 第411号 ALPHA CLUB 医師と患者 心音 忘れ得ぬ患者 心と心

外科医員
藤﨑 正寛 ふじさき まさひろ

  • 日本外科学会専門医
  • 日本消化器外科学会専門医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 検診マンモグラフィ読影認定医(B判定)

外科医員
秋吉 美来 あきよし みく